2020年11月上旬、奥秩父連峰の盟主といわれる日本百名山の一つ、「金峰山」から奥秩父最高峰の「北奥千丈岳」へピストン縦走してきました。
登山口となる大弛峠の標高は2000mを超えていて、駐車場まで車で行くことができるので標高の割りに難易度は低めです。
早朝から登るため前日の夜中に出発し、「道の駅 花かげの郷まきおか」にて車中仮眠をとってから大弛峠へ向かいました。
山行記録・ルート紹介
地図・標高
参考データ
- 合計距離
- 11.71km
- 最高点の標高
- 2,601m(北奥千丈岳山頂)
- 最低点の標高
- 2,365m(大弛峠)
- 参考コースタイム
- 6時間10分
- 山行時間
- 5時間29分
- 休憩時間
- 1時間58分
- 総所要時間
- 7時間27分
大弛峠 ~ 金峰山
登山口がある大弛峠の駐車場まで車で行くことができます。午前6時半頃に到着した時は3台ほどの車が駐車していました。
駐車場にはトイレがありますが、この時期の早朝は凍結防止のためロックされています。代わりに仮設トイレが設置されていました。
まずは金峰山の方へ向かいます。
登山口の標高が2000mを超えているので、動く前に少し身体を慣らした方がいいかも。
11月上旬ですが、霜柱がありました。朝の気温はかなり低いです。
素晴らしい富士山を眺めながら、どんどん進みます。
朝日岳前の展望岩場。素晴らしい眺めが広がります。
岩場は不安定で少し危険なので慎重に歩きます。
朝日岳山頂に到着。標高2579m。山頂近くにベンチがあって休憩することができます。
朝日岳から少し進んだ所で、金峰山の山頂が見えました。四角く出っ張って見えるのが五丈岩でしょうか。かなりデカいです。
比較的容易に森林限界を突破することができ、天気が良いと圧倒的な景色を堪能できます。
もうすぐ金峰山の山頂です。巨大な岩に矢印の道標があります。見逃さないように。
このアーチ状の岩をくぐれば山頂は目の前です。
金峰山 山頂に到着しました!
標高は2599m。
金峰山山頂から少し下ると、「五丈岩」と呼ばれる巨大な岩山が現れます。
近くで見るととてつもなく大きな岩山です。なぜ2000m超の山頂にこのような岩山があるのでしょう?誰かが積み上げたような綺麗な形です。
この後国師ヶ岳、北奥千丈岳と縦走する予定なので少し休憩をしてすぐに来た道を戻ります。
途中、地図とGPSを頼りに鉄山(くろがねやま)に寄ってみました。木に囲まれていて眺望はありません。
踏み跡が曖昧な道なので迷わないように注意。
午前11時過ぎ、大弛峠の駐車場に戻るとたくさんの車が停まっていました。
大弛峠 ~ 国師ヶ岳 ~ 北奥千丈岳
大弛峠で小休憩をとった後、国師ヶ岳へ向かいます。時刻は午前11時半。
大弛小屋。この日は閉まっていました。
登り始めから階段地獄が続きます。階段は苦手なのでかなりキツかった。
「夢の庭園」は帰りに寄ることにし、国師ヶ岳方面へ向かいます。
展望のひらけた場所から金峰山、五丈岩が見えました。
国師ヶ岳と北奥千丈岳の分岐点より手前に「前国師ヶ岳」というピークがあります。
国師ヶ岳と北奥千丈岳の分岐点。まずは国師ヶ岳へ。
樹林に囲まれた登山道をしばらく進むと・・
国師ヶ岳 山頂に到着、標高2592m。時刻は12時20分。お腹が空きました。
国師ヶ岳山頂からの景色も素晴らしいものでした。道中、絶えず良い景色を見ていたのでだんだんマヒしてきました。
国師ヶ岳山頂の景色をしばし堪能し、すぐに分岐点まで折り返して北奥千丈岳方面へ。
奥秩父エリア最高峰の「北奥千丈岳」に到着しました!標高2601m。
国師ヶ岳から歩くこと10~15分、この山行の最後のピークになります。
金峰山・国師ヶ岳と素晴らしい景色でしたが、個人的に一番気に入ったのはこの北奥千丈岳です。
360度視界がひらけた絶景で自然のパワーを浴びることができ、ゾクゾクしました。こんなに素晴らしい場所なのに知名度が低いのか、人が少ないのも良かったです。
山頂の完璧な眺めを独り占めしながら、遅めの昼食をいただきます。
下りは途中の分岐から「夢の庭園」方面へ行ってみました。
綺麗な木道が整備された眺めの良い登山道になっています。
下の方にゴールの大弛峠駐車場が見えてきました。
長い山行だったのでホッとしました。
14時20分、無事に大弛峠駐車場に戻ってきました。
感想
3つの主要なピークを縦走し、最高の天気で絶景を堪能できて、非常に充実した山行となりました。
山頂の標高は2500mを超えていますが、登山口となる大弛峠の標高が2300m以上あるので標高差は少なく、難易度は高くないです。
今回のように金峰山、国師ヶ岳、北奥千丈岳を縦走する場合でも早朝から登り始めれば比較的時間に余裕はあると思います。大弛峠をベースにし、体力と相談して計画を変更することもできます。
私は駐車場から登り始めてすぐにいつもの登山より息が切れる感じがしたのですが、それは登山口の標高が高かったのが原因かもしれません。
2000mを超えると高山病のリスクがあると言われていますので、心配な場合は駐車場付近で少し身体を慣らすのが無難だと思います。
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