ガラコとは言わずと知れた車のフロントガラスなどに塗る撥水剤で、雨の日の視界を良好にしてくれる画期的な商品です。
私はガラコをもう何年も愛用していますが、たまに面倒で適当に施工してしまうと、逆に視界が悪くなってしまって危険な経験をしたこともあります。
ガラコの性能を最大限に発揮し安全な視界を確保するためにも、正しい手順でしっかり施工することが大切です。以下に、ガラコを綺麗に塗るための失敗しない手順をご紹介します。
ウィンドウを水洗いする
まずは、ガラコを施工するウィンドウのホコリや砂などを除去するために軽く水洗いします。
もともと汚れていないウィンドウであれば水を流すだけでも大丈夫ですが、汚れがこびりついている場合はスポンジやタオルなどでこすって落としておきましょう。
汚れが残っている状態で次の手順に進んでしまうとウィンドウを傷付けてしまうので必ず水洗いを行ってください。
下地処理を行う(油膜・被膜を除去)
水洗いができたら、次はガラコを塗る前の下地処理を行います。下地処理とは、ウィンドウにこびりついた古いコーティング剤や油膜・被膜を落として完全に綺麗な状態にしてあげることです。
この下地処理はとても大事で、油膜などが残ったままガラコを塗ってしまうと、雨の夜間走行時などで光が乱反射して視界を妨げてしまう原因になりますので、必ず行いましょう。
汚れがひどくない場合は台所用洗剤を水に薄めたものをスポンジなどに付けて擦ると綺麗になりますが、油膜・被膜がこびり付いている場合は専用の油膜除去剤を使うと良いです。
私が使っている油膜落としは、「キイロビン」という商品です。
キイロビンは40年以上前から多くの方に愛用されて信頼のある商品で、価格もお手頃で確実に油膜を除去することができるのでおすすめです。
使い方はとても簡単。キイロビンに付属のスポンジを水で軽く濡らし、黄色い面に1~2センチ程度キイロビンを取ってウィンドウをゴシゴシと擦っていきます。
擦り初めはウィンドウが水とキイロビンを弾いている状態ですが、擦っていくうちに水を弾かなくなり、水玉にならずにウィンドウにペターと広がっていくような状態になります。そのような状態になったら油膜が取れている目安です。
ウィンドウ全体が親水の状態で全く水をはじかなくなるまで根気よく擦っていきましょう。
水洗いし、乾燥させる
キイロビンでウィンドウの油膜を完全に除去したら、しっかりと水洗いしてキイロビンの成分を洗い流します。キイロビンの成分が残っているとガラコを綺麗に塗ることはできませので、スポンジなどを使ってしっかりと丁寧に洗い流します。
しっかり水洗いしたら綺麗なタオルでしっかり拭き上げて、しばらく乾燥させます。ガラコはウィンドウが乾燥した状態で施工しますので、ガラスの湿気が完全になくなるまでしばらく乾燥させましょう。休憩を兼ねて十分ぐらい乾燥させれば良いと思います。
普通のガラコと超ガラコ
ウィンドウがしっかり乾燥したら、いよいよガラコを塗っていきますが、その前にいくつか販売されているガラコの種類について簡単に説明します。
多くの方は、通常のガラコと超ガラコという商品のどちらを使うか悩むと思います。
通常のガラコはシリコーン被膜、超ガラコはフッ素被膜を形成しますが、水弾きという点ではシリコーン被膜の方が優れています。
超ガラコはシリコーンに比べて強力なフッ素被膜を形成するので、通常のガラコよりも6倍の耐久性があると言われています。
水弾きを重視するなら普通のガラコ、耐久性を重視するなら超ガラコをおすすめします。
私は水弾きを重視したいのと、定期的に古いガラコを落として新しく塗り直したいので通常のシリコーン被膜の以下の商品を使っています。値段も安いのでおすすめです。
ガラコを塗る
下地処理をして乾燥させたら、いよいよガラコを塗っていきます。ここでは私が使っている「 ぬりぬりガラコデカ丸 」での塗り方で説明しています。
まずキャップを開け、フェルト部分をウィンドウに少し押し付けて液体を出しながら塗り伸ばして行きます。
塗り残しがあるとムラになってしまいますので丁寧に塗っていきます。円を描くようにして塗っていくと隙間なく上手に塗れると思います。
ガラコを乾燥させる
隙間なくガラコをウィンドウ全体に塗ることができたら、ガラコが乾燥するまでしばらく待ちます。塗布したガラコの液体が乾いて白く変色してきてから、さらに5~10分ほど乾燥させると良いです。
ガラコが乾燥する前に拭き取ってしまうと効果が発揮出来ないのでしっかり乾燥させることが大事ですが、長時間放置して乾燥させ過ぎてしまうと、ガラコの液体がガラスに固着して拭き取りができなくなったりムラが出来たりしてしまいますので注意してください。
もし乾燥させすぎて拭き取りが困難になってしまったら、上からガラコを重ね塗りしてこびり付いてしまったガラコを溶かして拭き取りましょう。
ガラコを拭き取る
乾燥が終わったら、固く絞った綺麗なタオルで拭き取ります。あまり力を入れず、ウィンドウ全体に塗り伸ばしていく感覚で拭き取って行きます。
ガラコの成分がウィンドウに残っている状態だと視界が悪くなってしまいますので、ガラコの成分が見えなくなるまでタオルの面を変えて2~3回程度拭き取るといいでしょう。
以上でガラコの施工は終了です。
ガラコを綺麗に塗る方法まとめ
1.ウィンドウを軽く水洗いする
2.油膜除去剤を使って下地処理をする
3.水洗いして乾燥させる
4.ガラコを塗る
5.ガラコを乾燥させる
6.ガラコを拭き取る
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